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センターチャンネルのボーカル分離を測定します

センター成分が実際にどれだけ消え、何が残るのかを示します。

公開

要点

帯域制限したミッド/サイドのキャンセルでは、センター配置のテストトーンは 29.5 dB—振幅で約 97%—低下し、同じファイル内のハードパンのトーンは 0.5 dB しか失われませんでした。この差がカラオケ式ボーカル除去の根拠であり、意見ではなく測定可能な事実です。

方法

  1. 01

    3秒の 44.1 kHz ステレオ WAV を合成します。2つのトーンを含みます:440 Hz を両チャンネルに同振幅で配置します(センターのリードボーカルの代用)。2 kHz を左チャンネルのみに配置します(ハードパンの楽器の代用)。

  2. 02

    当サイト独自の分離エンジンをインストゥルメンタルモードで使って処理します—ミッド/サイド分解を行い、180 Hz〜9 kHz の間だけセンターをキャンセルし、24 dB/oct のクロスオーバーをカスケードします。

  3. 03

    書き出したWAVをAudioBufferにデコードし、最初の2秒間に対してGoertzelフィルターで440 Hzと2 kHzのエネルギーを測定します。

  4. 04

    未処理のソースで同じ測定を行った結果とそれぞれ比較します。

結果

測定価値注記
センター配置の440 Hzトーン−29.5 dB約97%除去
ハードパンの2 kHzトーン−0.5 dB実質的に無傷
出力の長さ3.00 秒変更なし
出力チャンネル2ステレオ保持
処理時間< 1 秒ブラウザー内で完結、アップロード不要

知見

打ち消しはほぼ完全ですが、完全にセンターにあるコンテンツに限ります。

両チャンネルで振幅も位相も同一のトーンが理想例で、29.5 dB減衰します。実際のボーカルはここまでセンターに寄りません。リバーブ、ダブリング、ステレオワイドの微差が残渣を生みます。つまり、この測定は商用音源で得られる結果ではなく、この手法の上限を示しているにすぎません。

使える結果に保つのはバンド制限のおかげです。

素朴なL−Rキャンセルは、キックやベースを含め、あらゆる周波数でセンターにあるものをすべて消してしまいます。180 Hz〜9 kHzにキャンセルを制限すると、それ以外の帯域は無傷のまま残り、処理後のファイルが薄いモノのアーティファクトではなく、きちんと音楽として聴こえる理由になります。サイドにパンしたトーンでの0.5 dBの損失は、非対象帯域が実質的に変わらず通過していることの裏づけです。

ステレオの広がりで処理前に結果を予測できます。

この手法はチャンネル間の差分だけに依存するため、ファイルのサイド対ミッドのエネルギー比で、そもそも有効かどうかが予測できます。モノラルファイルには活用できる差分がなく、ほぼ無音になります。だからこそ、このツールはまずそれを測定し、役に立たないファイルを作るくらいなら実行を拒否します。

制約

  • 合成トーンはベストケースです。商用マスターはステレオ幅が狭く、処理も重いです。
  • ボーカルのリバーブやディレイのテールはセンターではなく、キャンセルをすり抜けます。
  • ダブル取りやハードパンのバックボーカルは、設計上すり抜けます。
  • 1つのブラウザーエンジンで測定しています。Web Audioのフィルター実装が異なると、結果がわずかに変わる場合があります。

センターチャンネルのボーカル分離を測定します

センター成分が実際にどれだけ消え、何が残るのかを示します。